安田登師、玉川奈々福さん、広沢美舟さん、玉川奈みほさん、金沢霞さんをお迎えしまして、3年ぶりの開催です。
久しぶりの再会に、皆さま笑顔。しみじみと喜びを感じます。
玉川奈々福さん。新作の前掛けをご披露!金魚がステキ。
「本日は古典が聴きたいとのリクエストに応えまして『国定忠治』でございます」とおっしゃると、本堂からは「おお!」と歓声が。
どんな話が聴けるのか、期待が高まります。
待ってました!たっぷり!日本一!
悪党に騙された父娘を、忠治が助ける物語。
荒っぽい男たちが言い争う姿が目に浮かぶ。やや強引な忠治のやり方が頼もしくもあり、どこか滑稽で、笑いが起きる。
曲師は広沢美舟さん。
凛々しいお姿にうっとり。三味線の音が、より一層、皆さまを語りの世界へ引き込む。
忠治が悪党を懲らしめ、父娘を助け、物語は大団円を迎える。
そして奈々福さんの声が本堂に響きわたり、語りは最高潮へ。
よっ、日本一!
大きな拍手で終演。やっぱり間近で見る浪曲は圧倒的でした!
続いて安田登師に合わせ、皆さまと朗読です。
『花を奉る』(石牟礼道子)、『平家物語』、『論語』、『太平記』。
金沢霞師。かすみん!久しぶり。
琵琶をはじめられて1年目だそうだが、「お師匠さんが良ければ、このくらいできるようになる」と安田登師。べべべんべん!と鳴りだせば、本堂は古典の世界へ。
安田登師の解説で、古典の読み方がより深まっていく。
久しぶりの朗読で、「ああ、3年前ってこれが当たり前だったんだなあ」と懐かしい気持ちになりました。
最後に、太平記の流れから 西国街道の桜井駅(さくらいのえき)で、楠木正成・正行父子が決別する話である 『桜井の決別』を皆さまと歌い、お開きとなりました。
みなさまご参加、ありがとうございました。(栃原)