11月3日、法話の会。
毎年、文化の日は 、浪曲師 玉川奈々福師 曲師 沢村豊子師 をお迎えして、「語りの秋」を催しておりましたが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、中止となりました。来年こそは開催したいものです。
ということで法話の会。文化的なお話ができるでしょうか。
10名のご参加でした。
川村智明
テーマは「少欲知足」。美容整形やアンチエイジングなど、老い逆らっていく風潮のある現代。ケガが治りにくくなった、と自身も老いを感じつつある。欲を減らし、足ることを知ることができない私のすがたが、この言葉である、と話した。
栃原真人
テーマは「縁起」。世の中の現象はすべて縁(条件)に左右されている。親ガチャという言葉が流行っているが、親との関係以外にもさまざまな縁をいただいて生きていることを話した。
休憩中に『観無量寿経註』をご覧いただきました。
※浄土往生の法を十六法門に分けて説くこの経典を、善導大師の「四帖疏」「観念法門」「往生礼賛」「楽邦文類」を引用して、表書きから裏書きまで克明に筆録している。現存する真蹟の中で稀少な、親鸞聖人壮年期の筆蹟である。浄土真宗の開祖親鸞聖人の、宗典研鑽の努力を偲ばせる、浄土真宗正依の経典「観無量寿経」の集註を完全複製したもの。(引用)
レプリカではあるが、親鸞聖人の道を求めるこころの強さを、皆さま感じておられました。
大谷義文
様々な事件を他人事のように見ているが、縁が整えば同じ行いをしてしまうのが人間のすがたである。状況によって怒りという地獄に落ちていく私たち。過去を振り返り、ご縁に支えられて今があることに気づいていく、それが感謝の思いではないか、と話した。
秋晴れの気持ちのいい日にお話しさせていただきました。
ご参加ありがとうございました!