3月22日(日)、春彼岸会法要。
13時30分、読経。14時、法話。
大変な時節ではありますが、30人の方にお参りいただきました。
講師は安田登師(東京・能楽師):左
大島淑夫師(東京・精神科医):右
講題は「精神科医と能楽師と読む、『仏説観無量寿経』」~王舎城の物語~。
『観無量寿経』に描かれた王舎城の物語を、一句一句、声に出しながら訳していきます。
とっつきにくい漢文も、丁寧に解説していただくと、すらすらと頭に入っていきます。
自分の都合で仙人を殺め、またその報いとして実の息子に殺されそうになる韋提希夫人。
現代に通じる親子の因縁の物語です。
息子に幽閉された韋提希夫人はお釈迦さまに救いを求めるが、お釈迦さまはすぐには答えない。
ガン患者のカウンセラーをされている大島師。相談のすべてに答えると、かえって相手が不安になることもある、と話される。
本当に思い悩んでいる人は、「念」といわれるような状態にある。お釈迦さまに不満だけを告げた韋提希は、まだそこまで達していなかったのではないか、と安田師。
その後、お釈迦さまは、五体投地してすべてをゆだねた韋提希夫人に観想という修行を授けるのですが…。その後は次回のお楽しみにて、終了しました。
乾杯!
お経の内容に皆さま、驚かれた様子でした。
「いままでと違って聴こえるかも」とのこと。
彼岸の夜は、音楽とともに、更けていきました。
ご参加、ありがとうございました。(栃原)